アマゾン、AI投資で4500億ドル減損 10営業日続落で歴史的安値圏へ
アマゾンの株価は、2月2日以降約18%の下落を記録し、時価総額で約4500億ドルの損失を出した。この急落は、同社が2026年1月に発表した第4四半期決算に起因する。特に、今年の資本支出(CAPEX)を前年比約60%増の2000億ドルに拡大すると発表したことが、投資家の懸念を引き起こした。これはウォール街の予想を500億ドル以上上回る規模で、その大部分がAI関連インフラ整備、特にデータセンター、チップ、ネットワーク機器の拡充に向けられる。 この支出拡大は、アマゾンのAI戦略を支える基盤を強化するものだが、市場では「自由現金フローの圧迫」や「投資対効果の不透明性」への懸念が広がっている。アマゾン、グーグル、マイクロソフト、メタの4社のAI関連支出は、今年合計で7000億ドルに達する見通し。この中で、アマゾン株は10営業日連続で下落の可能性を示しており、1997年と並ぶ歴史的最長の連続下落記録に近づいている。 アマゾンCEOのアンドリュー・ジャシー氏は、投資の効果を確信していると強調。「投下資本に対する強力なリターンが得られる」と述べ、AI戦略の長期的価値を主張した。AWSのマット・ガーマンCEOも、この支出増はクラウドにおけるAI機会を捉えるための「不可欠な投資」と位置づけ、今後数年間でデータセンター容量を2027年までに倍増させる計画を明らかにした。 ウォーバッシュのアナリストらは、アマゾンが「実証の段階」に入ったと指摘。投資家は「結果の見える化」を求めており、一時的な売却圧力は続くと見ている。一方、シティゼンズのアンドリュー・ブーン氏は、AWSの拡張計画が「過小評価されている成長要因」として、今後の収益加速に寄与すると楽観的見通しを示した。
