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1X、NEOロボットハンドで「手の問題」解決

北欧のロボット企業1Xは、家庭用ヒューマノイド「NEO」に搭載する次世代ロボットハンドを正式に発表した。同社は本製品が人間の器用さや強度に匹敵する性能を持ち、長年懸案だった「ロボットの手の問題」を解決したと主張している。 新開発のハンドは25自由度を備え、指先の微細な作業から道具の使用、手話の表現まで可能とする。駆動系は前腕のモーターで腱様ケーブルを牽引するバイオミメティック方式を採用し、軽量かつ高精度な制御を実現している。防水性能を備え、自身の手洗いが可能であるほか、重量のある荷物運搬や工具操作にも耐える。発表デモではハンマーによる打撃にも耐え抜く堅牢さが示されたが、同社はこれらが自律制御と遠隔操作を組み合わせたハードウェアの限界性能の演示であると説明している。 量産体制も確立されつつある。カリフォルニア州ヘイワードの工場では年産1万台の体制を整え、サンカルロスの新工場では年間10万から25万台の生産を目指している。製造プロセスは組み立てを簡素化され、数百個の試作を経て実用段階に至った。同社は2024年に1億ドルを調達し、OpenAIやサムスンなどが支援している。NEOの販売価格は初期費用2万ドル、または月額500ドルのサブスクリプション型を想定し、2026年以降に出荷を開始する計画だ。昨年のデモ公開後には1万台の予約が殺到している。 人間型ハンドへの投資判断について、1XのCEOベント・ボーニッヒは、人間の知能の手探り動作との関連性を指摘する。人間型の動きを追従できることで、インターネット上の作業動画からロボットを学習させる「ワールドモデル」の構築が容易になるとし、設計の合理性を主張している。ダール・スリーパー製品責任者も、人間が構築した環境に適合するため、人間型の形態が最適であると反論している。 市場ではWeave RoboticsやSunday Roboticsが車輪と爪先のギッパーを搭載した安価な家事ロボットを投入するなど、多様なアプローチが競争している。1Xの技術進歩が家庭用ヒューマノイドの実用化を加速させ、ロボティクス産業の構図をどう変化させるかが注目される。

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