CIVIEとハートランドレディオロジーが提携、50カ所以上の施設でレントゲン業務を効率化
コロラド、アイオワ、カンザス、ネブラスカ、オクラホマの5州にまたがる診療所を運営するハートランド・ラジオロジーが、CIVIE社の画像情報システム(RIS)と画像保存・伝送システム(PACS)を全施設で導入した。この取り組みは、同社の業務効率化と診療の質の向上を図る重要な一歩として、2024年春に実施された。CIVIEは、AIを活用した統合型ラジオロジー技術のリーディングカンパニーとして知られ、クラウドベースのプラットフォームを基盤に、検査の依頼から画像閲覧、報告、請求までの一連のプロセスを統合的に提供している。 導入前、ハートランド・ラジオロジーは自社のPACSを運用し、データセンターと請求処理の両方を外部業者に委託していた。この構成は、システム間の連携が不十分で、データの重複入力や遅延、情報の断片化(データ・サイロ)といった課題を抱えていた。これに対して、CIVIEのAI統合アーキテクチャにより、RIS、PACS、請求管理、患者ポータル、音声認識機能(CIVR)などが一元化された。これにより、臨床現場でのすべての操作がリアルタイムで記録され、各施設間の情報共有がスムーズに実現した。 Kelseyトーマス氏、同社の施設長兼マネージャーは、「CIVIEの患者ポータルは、私たちがこれまで持てなかった新たな機能です。レントゲンやMRIの結果を患者が簡単に確認できるようになり、対応の質が大きく向上しました」と語る。また、ラジオロジストたちはCIVIEの「RadFlow PACS」と「CIVR音声認識」の組み合わせにより、報告の作業効率が著しく向上し、業務の負担が軽減されたと評価している。特に、検査の進捗追跡や作業の自動化が、診療時間の確保に貢献している。 CIVIEのドゥルーヴ・チョプラCEOは、「すべての製品を一から設計し、互換性を最優先に開発した。これにより、数十の拠点を跨ぐ運用でも、一貫した効率と精度が維持できる」と強調。AIとクラウド技術を活用したこの統合プラットフォームは、単なるIT改善にとどまらず、医師の臨床時間の増加、収益の最適化、患者体験の向上という、包括的な価値を提供している。 この導入は、米国における診療所のデジタルトランスフォーメーションの先進例として注目されており、今後、全国の医療機関が統合型ラジオロジーソリューションへの移行を加速する可能性を示している。CIVIEは、今後もAIとクラウドを核に、医療現場の効率と質の向上を推進していく。
