マイクロソフト、AI開発競争に備えGitHubの再編を加速
マイクロソフトがAIコーディングとAIエージェントの競争激化に備え、GitHubの再編を加速している。複数の関係者によると、同社はGitHubの戦略的再構築に向けて、開発チームの再編を進めており、特にAIツールの統合と拡充を図っている。2018年に買収したGitHubは、コードの保存・共有プラットフォームとしての地位を築いてきたが、近年はCursorやAnthropicのClaude Codeなど、AIに特化した新興ツールの台頭により、競争が激化している。 2025年1月、元フェイスブックのエンジニアリング責任者であるJay Parikh氏が率いる「CoreAI Platform and Tools」チームが発足。この新グループは、マイクロソフトの開発者部門、AIプラットフォームチーム、GitHubを統合し、AI開発の基盤を一元化した。しかし、これまでの組織構造上、GitHubと他の部門の連携は不十分だった。そのため、過去数か月にわたり、人材やリソースの移動が継続。今週、さらに少数のマイクロソフトエンジニアがGitHubに常駐する形で移管された。 目的は、GitHub Copilotの競合に立ち向かうためのAIツールの強化と、Parikh氏が提唱する「エージェント工場(agent factory)」の実現だ。内部会議でParikh氏は、「開発者がコードを保存する場所としてGitHubはもはや十分ではない。AI駆動のソフトウェア開発の中心にしなければならない」と語っている。今後、GitHubは単なるコード管理ツールではなく、開発者がどこで作業しても利用できるAIエージェントの管理ダッシュボードとしての役割を果たす。 また、基本機能の強化も進んでおり、GitHub Actionsの自動化機能、コードのパフォーマンスを可視化する分析ツール、セキュリティ対策、そして各国のデータ保存要件への対応も、新投資の対象となっている。この一連の動きは、GitHubをAI時代の開発基盤として再定義する、マイクロソフトの戦略的転換の象徴である。
