Anthropic、生命科学向けの実験室を設立
Anthropicは2026年9月、サンフランシスコ湾岸地域に自社生命科学ラボを設置したと明らかにした。生命科学責任者エリック・カウデラーアブラムス氏は、外部機関との協力を続けつつ、実験による検証と実務知見の蓄積が狙いと説明する。同社はClaudeエージェント約950体を使い、20万件超の逆転写酵素関連配列を解析。CRISPRに似た反復配列を持つ新型ART系を発見し、実験で一部の特性を確認した。機能は未解明だ。 AnthropicはClaude for Life SciencesやClaude Scienceで研究データ、専門モデル、実験工程をつなぐ。タンパク質設計では1320案中354案が標的結合に成功し、命中率は約26.8パーセント。さらに基礎研究では、AIが探索課題の候補出しも担い始める。 課題は検証の遅れだ。候補は大量に生まれる一方、実験室の検証能力は限られる。同社はJanelia Research CampusとMHSを開発し、AIエージェントが顕微鏡や液体処理装置などに接続する標準化を進める。生体分子モデル30種以上を最適化し、平均実行速度を約4倍向上させたとした。 人材ではCoefficient Bioチームやジョン・ジャンパー氏を迎え、実験・計算生物職を拡大。ただし自社で商業臨床開発はせず、希少疾患や未充足医療領域で、研究者と製薬企業を支えるAI基盤の位置付けを強める。
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