AIバブル警鐘:ホワイト・マークスが「未収益スタートアップへの過熱投資」を批判
著名投資家ホワイト・マークス氏が、AIブームによる過熱した「ムーンショット」投資を警戒している。オクツリーキャピタル共同創業者であるマークス氏は、かつてのバブル期と同様のパターンが再現されていると指摘。先日放送された「We Study Billionaires」ポッドキャストで、AI関連の未収益・未利益のスタートアップに資金を集中させる投資家の姿勢を「宝くじ的な思考」と批判した。 「収益も利益もゼロの新興企業に、未来の1兆ドル企業を期待して投資するか。それとも、既に実績があり、AIが付加価値として機能する成熟企業に投資するか。選択は明確だ」と語る。彼は、AIへの期待が過剰に膨らみ、成功確率の低い企業に資金が集中している現状を憂慮。多くの投資家が「可能性は低いが、成功すれば大儲け」という構図に惹かれており、これは歴史的に繰り返されてきたバブルの典型であると分析する。 マークス氏は、1999年のドットコムバブル、1969年の成長株ブーム、2006年のサブプライム危機、さらには17世紀の南シーア・バブルや1636年のチューリップ・バブルなど、過去のバブルはすべて「新技術」にまつわるものだったと指摘。その背景には、想像力が制限されず、過剰な期待が膨らむ心理があると説明した。 実際には、多くの新興企業は事業化から収益化への転換に失敗する。マークス氏は、AIの革新が世界的に変化をもたらすことは間違いないが、「多くの投資対象企業が価値を失うだろう」と予測。むしろ、既存の大手テック企業に投資するほうが賢明だと強調。これらの企業はAIを補完的なツールとして活用でき、ビジネスの安定性も保てる。 彼はウォーレン・バフェット氏が1999年に警告した「インターネット株の価格が利益を離れて膨らんでいる」という状況が、今まさにAIに繰り返されていると指摘。「世界を変える技術と、投資家が利益を得るということは別物だ」と警鐘を鳴らした。
