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日本科学技術振興機構、NVIDIA搭載の介護ロボ「AIREC」を開発へ

日本科学技術振興機構(JST)が、NVIDIAのAI・ロボット技術を活用して、高齢者介護を支援する自律学習型ロボット「AIREC(AI-Driven Robot for Embrace and Care)」の開発を進めている。この取り組みは「ムーンショット計画」の一環で、2050年までにAIロボットが日本人の日常に根付く社会を実現することを目指す。特に、少子高齢化が進む日本において、介護の現場での人手不足を補うため、料理、清掃、入浴介助、おむつ交換といった日常的なケアをロボットが担う仕組みの構築が焦点となっている。 開発にあたっては、NVIDIAのGPUとAI技術が全段階で活用されている。大型で移動性に優れた「Dry-AIREC」には2つのNVIDIA GPUが搭載され、AI処理をリアルタイムで実行。一方、「AIREC-Basic」はデータ収集用に3つのNVIDIA Jetson Orin NXモジュールを搭載し、エッジAI処理を実現。また、NVIDIA Isaac Simというオープンソースのロボットシミュレーションフレームワークを用いて、物体間の力の推定など、複雑な介護動作の訓練が行われた。 特に注目されるのは、高齢者の体位変換(ベッドソース予防やおむつ交換に不可欠)の自動化。東京大学の大学院生・松村美沙氏らの研究チームは、3D姿勢推定や軌道計算、力の予測技術を組み合わせ、患者の状態に応じた適切な力加減とタイミングで体位を変えるロボットの実現を目指している。実験ではマネキンから人間被験者への段階的移行が進み、現在も改善に向けた研究が継続中。 研究者の中には、自身の母親の介護経験からこのプロジェクトに参加した者もおり、技術開発に個人的な意義を感じている。東京大学の小林悦子教授は、「医療ロボットの経験を介護ロボットに応用することで、人間中心の安全なシステム開発に貢献できる」と語る。 2026年1月に開催される国際システム統合シンポジウムで、このプロジェクトの進捗が発表される予定。AIとロボット技術の融合が、社会課題の解決に向けた新たな道を開く可能性を示している。

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