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アドビ、AI学習に盗用本を用いたとして集団訴訟で提訴

アドビに、著作者の著作物を無断でAI学習に使用したとして、集団訴訟の申し立てがなされた。オレゴン州在住の著者エリザベス・ライオン氏が代表する訴訟は、アドビが著作権侵害された書籍を含むデータセットを用いて、自社の小規模言語モデル「SlimLM」の学習を行ったと主張している。 SlimLMは、モバイルデバイス向けの文書支援タスクに最適化されたモデルとして開発され、アドビはその学習に「SlimPajama-627B」というオープンソースデータセットを活用したとしている。しかし、ライオン氏の訴状によると、SlimPajamaは「RedPajama」データセットを複製・加工したものであり、その中には著作権保護された書籍19万1000冊を含む「Books3」が含まれているという。 この「Books3」は、生成AIの学習に広く使われてきたが、著作権侵害の疑いが指摘されており、AppleやSalesforceに対しても同様の訴訟が提起されている。2023年9月には、アントロピックがAIチャットボット「Claude」の学習に著作物を無断使用したとして、著作者らと15億ドル(約2300億円)の和解に至った。この件は、AI学習データにおける著作権問題の法的前例として注目された。 アドビは、SlimPajamaがCerebras社が公開した「ドキュメントの重複削除済み、多コーパス型オープンデータ」と説明しており、自社が直接違法コンテンツを収集したとは否定している。しかし、訴状は、データセットの構造上、著作物が含まれていた可能性が高いと指摘している。 今回の訴訟は、AI開発におけるデータの出どころに関する法的リスクが、技術企業にとって依然として深刻な課題であることを浮き彫りにしている。アドビは現在、訴訟に対する公式反応を明らかにしていない。

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