マイクロソフト、Copilotのバグで機密メールがAIに不正処理される問題を確認
Microsoftは、同社のAIチャットサービス「Copilot」に深刻なバグが存在し、顧客の機密メールが無断でAIに処理されていたことを確認した。この問題は、Bleeping Computerが最初に報告。2024年1月以降、Microsoft 365のユーザーが「機密」とラベル付けした送信済みおよび下書きメールが、Copilot Chatによって読み取られ、要約されていた。この状態は、企業が導入したデータ損失防止(DLP)ポリシーにもかかわらず、継続していた。 Copilot Chatは、Microsoft 365の有料ユーザー向けに、Word、Excel、PowerPointなどに統合されたAIチャット機能。同社は、このバグを「CW1226324」として追跡しており、機密ラベルが付与されたメールが、誤ってMicrosoftの大規模言語モデルに処理されていると説明した。同社は2月上旬から修正プログラムの展開を開始したが、影響を受けたユーザー数については公表していない。また、Microsoftの広報担当者からのコメントは得られなかった。 この問題を受け、欧州議会のIT部門は先週、職務用端末のAI機能を一時的に無効化。機密情報がクラウドにアップロードされるリスクを懸念したためとされている。 今回の事態は、企業がAIツールを導入する際のセキュリティとプライバシーのリスクを改めて浮き彫りにした。Microsoftは、ユーザーの信頼回復に向け、迅速な修正と透明性の確保を求める声が高まっている。
