Databricks、AI向けデータ基盤で40億ドル調達、1340億ドル評価へ
データインテリジェンス企業Databricksが、1340億ドルの評価額で40億ドルの資金調達を実施し、AI事業の拡大を加速している。このシリーズLラウンドは、わずか3か月前までの1000億ドル評価から34%上昇したことで、同社の急成長を示している。これは過去1年間で3度目の大規模な資金調達であり、上場を控える企業の動向を象徴する事例となっている。Databricksは、IPOによる資金調達の必要性を薄め、非公開で巨額の資金を調達できる環境の恩恵を享受している。 同社は、AIエージェント向けのデータベース「Lakebase」、AIエージェント構築プラットフォーム「Agent Bricks」、企業がデータとAIアプリを構築・展開できる「Databricks Apps」の開発に注力。Lakebaseは、Postgresを基盤としたオープンソース技術で、2023年に10億ドルで買収したスタートアップNeonの技術を活用。企業開発者による「ビーブコーディング(vibe coding)」を支援するインフラとして注目されている。 また、AnthropicやOpenAIといったAIラボと大規模な提携を締結し、自社製品内にそのモデルを統合。AIとデータの融合が進む中、企業のAIアプリ開発を加速させる体制を整えている。 Databricksは、現在年間のリバー・レート収益が48億ドル以上に達し、前年比55%増。そのうち10億ドル以上がAI関連製品から生み出されている。同社は、新資金を活用し、Lakebaseを「企業のデータ基盤」とし、Databricks Appsでユーザー体験を、Agent Bricksでマルチエージェントシステムを支える体制を拡充する。 また、アジア、欧州、ラテンアメリカで数千人規模の新規雇用を拡大し、AI研究者を増員する計画。同社の共同創業者兼CEOアリ・ゴドシー氏は、「生成AIと新しい開発パラダイムの融合が、企業の知的アプリ開発のあり方を根本から変える」と強調。 本ラウンドはInsight Partners、Fidelity、J.P. Morgan Asset Managementがリード。Andreessen Horowitz、BlackRock、Blackstone、Coatue、GIC、MGX、NEA、Ontario Teachers Pension Plan、Robinhood Ventures、T. Rowe Price、Temasek、Thrive Capital、Winslow Capitalらも参加。企業のAI戦略基盤として、Databricksの存在感はますます高まっている。
