NVIDIA創業者・黄仁勲氏とダリーサイエンティストがエイチ・アール・イー賞を受賞、AI時代の基盤を築いた功績が称えられる
NVIDIAの創業者兼CEOであるジェンセン・アンとチーフサイエンティストのビル・ダリィが、2025年のイギリス王立工学賞(Queen Elizabeth Prize for Engineering)を受賞した。この賞は、チャールズ3世国王によってスティーブンス・パレスで授与され、両氏は現代の機械学習を支えるGPUアーキテクチャの開発に貢献した功績で称えられた。 アンCEOは、AIと機械学習の基盤を築いた「加速コンピューティング」の先駆的役割を評価され、AIが今や電気やインターネットと同様に、未来の技術進展に不可欠なインフラとなったと強調した。彼は「マイクロプロセッサの発明以来、最も深いコンピューティングの変革期に生きている」と語り、AIの進化が産業や日常生活を根本から変える「AIのビッグバン」を実現したと述べた。 ダリィ氏は、並列処理やストリーム処理の長年の技術蓄積がAIの基盤となったと指摘。今後もハードウェアとソフトウェアの工学的改善を通じて、AIが人々の可能性をさらに広げていくと述べた。 両氏の開発したGPUアーキテクチャは、大規模モデルの学習、物理システムのシミュレーション、科学技術の飛躍的進展を可能にし、AIの普及に不可欠な土台を築いた。 受賞の前日、アンとダリィは、イギリスの科学・技術・イノベーション相リズ・ケンデール氏、科学・研究・イノベーション・原子力担当大臣のパトリック・ヴァランス卿らと10ダウンンストリートでラウンドテーブルに出席。AIインフラ、研究、人材育成の強化をテーマに、イギリスの次世代エンジニア育成のあり方を議論した。この会合は、イギリスの「エンジニアの日」の記念行事でもあり、技術の社会的貢献を称える場となった。 さらに、アンCEOはケンブリッジ・ユニオンで「スティーブン・ホーキング・フェローシップ」を受賞。ホーキング博士の娘であるルーシー・ホーキング氏が、科学の発展と次世代技術者への啓発に貢献した功績を称え、授与した。アンは「ホーキング博士の知的探求は、境界を越えるもの。好奇心とユーモアで人類の可能性を広げた。その精神とつながれたことは、何よりの栄誉だ」と語った。 この受賞は、NVIDIAの技術的貢献と、イギリスとの連携を通じたAI人材育成・インフラ整備の成果を象徴するものである。
