xAI、全社ミーティング動画を公開 Grok開発チーム再編と月面AI衛星工場の野心を明言
xAIは、火曜日夜に開催された全社員向けミーティングの45分間の動画を、X(旧Twitter)に公開した。これは同社がこれまでにない透明性の高い行動であり、前日にニューヨーク・タイムズが同ミーティングの内容を報じたことに影響を受けたとみられる。公開された動画には、マスク氏が描くAIラボの長期的ビジョンや、製品開発ロードマップ、Xプラットフォームとの連携など、重要な情報が含まれている。 最も注目されたのは、組織構造の見直しに伴う人員削減の発表だった。マスク氏は、成長が著しいxAIの組織体制の進化を理由に、一部の従業員との別れを申し出たと説明した。これは再編の必然性であるとし、「未来の取り組みに貢献してくれた人々には感謝の意を表す」と述べた。しかし、創業メンバーの多くが退職したことで、社内外で混乱が広がっている。 新組織は4つの主要チームに分かれている。一つはGrokチャットボット(音声機能含む)開発、もう一つはコード生成システム、第三は「Imagine」による動画生成、最後に「Macrohard」と呼ばれるプロジェクトで、コンピュータ操作のシミュレーションから企業全体のモデル化までをカバーする。マクロハードのリーダーを務めるトビー・ポーレン氏は、「AIがコンピュータが可能なすべての作業を実行できるようになる」と語り、将来的には「AIがロケットエンジンを完全に設計する」ことを目指すと述べた。 また、Xのプロダクト責任者ニキータ・バイア氏は、Xのサブスクリプション年間定期収益が10億ドルを突破したと発表。特に年末のマーケティング活動が貢献したと説明した。一方、xAIのImagineツールは、1日あたり5000万本の動画、過去30日間で60億枚以上の画像を生成しているという内部データも明らかにされた。 ただし、この数字には、AI生成の性的コンテンツが急増した影響が強く反映されている。Xでは、9日間で約180万枚の性的画像が生成され、エンゲージメントは急上昇。このため、生成数の正確な評価には課題がある。 動画の最後にマスク氏は、宇宙にデータセンターを設置する野心を再確認。月にAI衛星の工場を建設し、電磁カタパルト(マスドライバー)で打ち上げる計画を提示。このインフラにより、太陽エネルギーの大部分を収集したり、銀河間への展開も可能になると語った。マスク氏は、「その規模の知能が何を考えるかは想像を絶するが、その瞬間を目の当たりにすることは、非常にワクワクする」と結んだ。
