GPT-5.6正式公開、CodexをChatGPTに統合
OpenAIは現地7月9日、政府機関による安全審査を経て制限付プレビューを完了した次世代大規模言語モデルGPT-5.6シリーズの正式版を全球公開した。同時に、独立サービスとして運用されてきたコーディングアプリCodexをChatGPTデスクトップ版へ統合し、製品戦略を一新する。 開発過程では米国政府が初めて本格的なリリース前評価を実施した。ONCDやOSTPがサイバーセキュリティ能力の高さを確認し追加審査を要求し、Solモデルは内部テストで96.7点を達成した。先進AIモデルに対する公開前審査枠組みが事実上の業界標準化しつつある。 製品体系ではCodexをChatGPTへ統合し、Chat、Work、Codexの3モードを一元管理する。併せて公開されたChatGPT Workは複数アプリの文脈を跨いで長期的なタスクを自動実行するエージェント型ワークフローを可能にし、OpenAIは複数の独立アプリを運用する従来方針を転換し、ChatGPTを全てのAI機能の統合ゲートウェイへと再編する。 技術面と価格戦略では、絶対的なベンチマーク首位争いから性能・速度・コストの最適バランスへ焦点を移した。Sol、Terra、Lunaの3層構成とし、エージェント用APIや複数エージェント並列処理のUltraモードを追加し、複雑な自動化タスクの開発負担を軽減した。Anthropic社のモデルに対し総合推理では劣るものの、コード生成やエージェント実行の効率性とコスト競争力で優位性を示している。 最小モデルLunaの後処理訓練が旗艦モデルSolによって完全に自律的に完了したことが明らかにされた。過去半年間のコード推論用計算資源は100倍に増え、自主的進化を測るRSI指数も16.2ポイント上昇した。AIが単なる開発支援ツールから次世代システム自体の設計プロセスへ参画する段階へと移行したことを示唆している。 OpenAIはこの一連のリリースにより、AIベンチャー間の性能競争構造を実用性重視のコスト効率戦略へ転換させるとともに、政府主導のガバナンス枠組みと自律型モデル開発の両面で業界の次のフェーズを牽引する方針を明確化した。
