OpenAI、GPT-5の発表イベントを今週木曜に開催へと発表し、長らく待望されていた新型モデルのリリースが目前に迫っている。
OpenAIが8月8日(木)午前10時(太平洋時間)に「LIVE5TREAM」と題した特別イベントを予告し、AI業界に大きな注目が集まっている。このイベント名の「s」が「5」に置き換えられている点は、明確な示唆として捉えられており、同社が長年期待されてきたGPT-5の発表を控えていることを示している。この発表は、2022年にChatGPTを世に送り出し、AIブームを牽引したGPTシリーズの次の段階を意味する。 イベント前の数日間、複数の兆候がGPT-5の即時リリースを示唆していた。8月4日、OpenAIのCEOであるサム・アルバートン氏がX(旧Twitter)に「ChatGPT 5」と表示されたスクリーンショットを投稿。さらに、同社の応用研究部門責任者が「GPT-5の公開が楽しみだ」と投稿し、開発の最終段階にあることを裏付けた。7月にはアルバートン氏自身が「GPT-5は『すぐに』リリースされる」と述べており、開発の進行が加速していたことがうかがえる。 米メディア『The Verge』のトム・ウォーレン記者によると、OpenAIは当初、GPT-5のリリースを8月初旬に予定していた。また、同社がマイクロソフトと協力し、GPT-5の膨大な計算負荷に対応するためのサーバー容量の準備がすでに進んでいたという。これは、GPT-5が単なるAIモデルの進化ではなく、インフラ面でも大規模なインフラ整備を伴う重要なものであることを示している。 さらに、GPT-5発表の前日にOpenAIは、GPT-OSSと名付けられた「無料でオープンな重みモデル」を発表。このモデルは、個人のPCや低スペック端末でも動作可能で、AIの民主化を推進する意図がある。これは、GPT-5の商用・大規模導入と並行して、技術のオープン性を強調する戦略の一環と見られる。 GPT-5の具体的な性能向上についてはまだ公表されていないが、業界関係者らは、GPT-4から飛躍的な進化が期待されている。特に、複雑な推論、マルチタスク処理、リアルタイムの状況理解、そして自然な対話の質の向上が焦点とされている。過去のGPTシリーズは、一度のリリースでAIの実用性と信頼性を大きく向上させてきたため、GPT-5がその伝統を引き継ぐかが、今後のAI開発の方向性を左右する可能性がある。 専門家からは、「GPT-5が単なるバージョンアップではなく、AIの『理解』能力に本質的な変化をもたらす可能性がある」との見方が広がっている。一方で、倫理的懸念や誤情報の拡散リスクについても警戒が強まっている。 GPT-5の発表は、OpenAIにとっても、AI業界全体にとっても大きな転換点となる。技術の進化と社会への影響が同時に問われる、まさに「AIの次の時代」の幕開けと言える。
