Nucleus、IVF向け開発AIモデル「Origin」を公開 世界初のオープンウェイトで遺伝子最適化の透明性を革新
ニューヨーク発 — Nucleus Genomicsは、遺伝子解析分野に新たな地平を切り開く画期的な取り組みを発表した。同社は、AIを活用した胚の遺伝子最適化モデル「Origin」の公開を発表し、世界初の「オープンウェイト(open-weight)」AIモデルとして、IVF(体外受精)における健康リスク予測の精度を飛躍的に向上させた。 Originは、数百万人のデータをもとに学習・検証された9種類のAIモデル群で、心疾患やがん、アルツハイマー病など加齢関連疾患のリスクを、多様な人種背景にわたって高精度で予測できる。体外受精で得られる5つの胚から最適な選択を行うことで、アルツハイマー病や糖尿病、がんなどの主要疾患リスクを50%以上低減できるとされる。 この技術の意義は、単に医療の精度向上にとどまらない。Nucleus Genomicsの創業者兼CEO、Kian Sadeghi氏は「遺伝子最適化の科学は長らく秘密主義に包まれてきた。われわれはそれを打破する」と語り、Originをすべての研究者、医療従事者、患者、企業が自由に利用・検証できる形で公開した。これにより、研究の透明性と信頼性が飛躍的に向上する。 また、同社は「Genetic Optimization Hub」と呼ばれるオープンプラットフォームを同時に立ち上げ、業界のリーダーや研究者が研究成果を共有し、モデルを共同改善できる環境を整備。AIモデルの公開を進める中で、倫理的配慮や責任ある利用を前提とした新たな業界基準を構築する狙いがある。 Sadeghi氏は「技術は単なる道具ではない。その使い方が社会に与える影響を決める。Originのオープンウェイト化により、安全で公正かつ効果的な遺伝子最適化の世界標準を創出したい」と強調した。 Nucleus Genomicsは、今後もOriginをはじめとするオープンウェイトモデルを順次展開し、次世代の生殖遺伝学と世代間健康の実現を目指す。
