Owkin、NVIDIAと協業で生物学向け超AIモデル「OwkinZero」を強化
Owkinは、NVIDIAと協業し、生物学的AIの次世代モデル「OwkinZero」の開発を加速すると発表した。この提携は、NVIDIAのオープンモデル「Nemotron」シリーズやAIインフラ、NeMoフレームワークを活用し、医薬品開発における生物学的推論能力の性能向上、スケーラビリティ、セーフティガードレールの強化を目的としている。 Owkinは、独自のマルチモーダル患者データと生物学特化型のAI技術を保有しており、NVIDIAの加速コンピューティングとオープンモデルのエコシステムと融合することで、生物学的人工超知能(BASI)の実現に向けたエージェント基盤の構築を進める。新モデル「OwkinZero」は、NVIDIA NeMo RL(強化学習用オープンライブラリ)を活用し、大規模なカスタマイズと性能最適化を実現。このモデルは、Owkinの相互運用性のあるエージェント基盤「Owkin K」を通じて、製薬企業や研究者に提供され、新薬・診断法の自動発見を支援する。 同社の共同創業者兼CEOであるトーマス・クロゼル医師は、「生物学的超知能の実現には、単なる強力なモデルではなく、スケーラブルなエージェント基盤とツールキットが不可欠だ」と強調。NVIDIAのAIインフラとOwkinの生物学的推論能力、患者データの融合により、従来不可能だった生物学の複雑性をAIが理解・推論できる段階に進むと期待している。 この協業は、OwkinにとってNVIDIAとの初の提携であり、AI駆動の医薬品開発の未来を加速する上で重要な一歩となる。両社は、臨床成功確率の向上と、患者に迅速に効果的な治療を届けるための技術革新に貢献する意向を示している。
