GoogleのAIアシスタントGeminiがAndroidで複数ステップのタスクを自動化可能に
Googleは4月10日、Android向けにGemini AI機能の大幅なアップデートを発表した。最も注目されるのは、複数ステップにわたるタスクをAIが自動で処理できる「AIオートメーション」機能の導入だ。ユーザーはGeminiに「Uberを手配して、昼食のデリバリーも注文して」といった指示を出すだけで、アプリの操作をAIが代行する。この機能は現在ベータ版として提供されており、初期対応は食事・雑貨・乗車サービスの一部アプリに限定。対象端末はPixel 10、Pixel 10 Pro、Samsung Galaxy S26シリーズに限られ、初回展開は米国と韓国にとどまっている。 Googleは安全性を重視し、AIの自動実行にはユーザーの明確な指示が必要とし、実行中はリアルタイムで進捗を確認でき、誤動作や詰まりが生じた場合は即座に中止可能。また、AIは端末内のデータ全体にアクセスできるのではなく、セキュアな仮想環境内で限定されたアプリのみを操作するため、プライバシー保護も強化されている。 この自動化機能は、AIが個人の日常タスクを担う「エージェント型AI」の潮流と一致している。ChatGPTの「Agent」やAnthropicの「Cowork」、また話題となったOpenClawなど、他社も同様のタスク自動化を進めており、AIがメール送信、予定管理、フライトチェックなど日常業務を担う仕組みが広がっている。 また、同日発表された他のアップデートも注目される。電話番号のスパム通話検出機能が、Samsung Galaxy S26シリーズにも拡張され、米国で利用可能に。さらに、Geminiのオンデバイスモデルを活用し、米国・カナダ・英国のPixel 10シリーズおよび今後発売のGalaxy S26シリーズで、スパムSMSの検出も可能になる。 さらに「Circle to Search」機能も進化。単一の物体だけでなく、画面全体に表示された複数のアイテム(例:服やアクセサリーのセット)を一度に検索できるようになった。例えば、気に入ったファッションスタイルのすべてを画像で検索し、類似品を発見できる。 Googleは、定期的な「Pixel Drop」更新を通じてGemini機能を継続的にAndroidに統合しており、AppleがAI搭載Siriのリリースを遅らせる中、AIによる日常支援の実現に積極的に取り組んでいる。この動きは、ユーザーのデジタルライフをAIが支える時代の到来を示唆している。
