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IBM、ARMとzアーキをネイティブ実行する2nm双ISAコアを発表

IBMはHot Chips 2026において、次世代メインフレーム「z18」向けに開発中の新プロセッサ技術を発表した。同社は同一コア内でARM(AArch64)とz/Architectureをナノ秒単位で動的に切り替え、ネイティブ実行する世界初のデュアルISAコアを開発したと明らかにした。これは個別コアをパッケージする従来の異種アーキテクチャとは異なり、単一コアが両ISAを同等に扱う革新的設計である。 プロセッサは2nmプロセスで製造され、11コア構成、ベース周波数5.7GHzを実現する。キャッシュ構成は現行Telum IIを継承しつつ仮想L3とL4を大幅拡充し、オンチップDPUやAI・圧縮・暗号化のハードウェアアクセラレータを搭載する。IBM Z/LinuxONE担当チーフプロダクトオフィサーのTina Tarquinio氏は、AIソフトウェア開発の中心がARM系に移行する中、既存コードの改変なしで実行可能となる本技術が、メインフレームのソフトウェアエコシステムを拡張する鍵となると解説した。AArch64処理にはKVMを活用し、従来命令は直接実行することで99.999999%(年間0.032秒のダウンタイム)という极高可用性を両立させる。 コア内部では、ARM命令デコーダの大幅拡張、レジスタバンクの再利用、SVE対応演算ユニット、新規TLB機構などを採用し、両ISAの同時マルチスレッディングに対応。分岐予測器は現行設計を維持し、性能と安定性を確保している。 併せて披露された次世代AIアクセラレータは16コア構成でFP4やMXFP4フォーマットを最適化。メモリスペックをHBM3eへ移行し、96GB構成で4TB/sの帯域幅(現行比約20倍向上)を実現した。IBMは従来通り約3年周期でメインフレームを更新しており、z18の導入は金融や政府機関の運用計画に合わせて推進される。本技術は、ミッションクリティカル環境の信頼性を維持しつつ、クラウドネイティブなARMエコシステムを直接取り込むことで、次世代基幹システムの標準を提示するものとなる。

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