AWS、年内に100万基の自社AIチップで超大規模AIクラスタを稼働へ—AnthropicがClaudeの訓練に活用
AWS(アマゾンウェブサービス)は10月29日、Anthropicと共同開発するAIスーパークラスタ「Project Rainier」の運用を開始したと発表した。現在、同クラスタには約50万個のAWS自社開発AIチップ「Trainium2」が統合されており、年内にはAnthropicが運用するAIモデル「Claude」が100万個以上のTrainium2チップ上で動作する予定だ。Project Rainierは、AWS史上最大規模のAI計算インフラであり、従来のすべてのAIプラットフォームを約70%上回る規模を誇る。 Trainium2は、大規模AIモデルの学習に特化した専用チップで、1秒間に数兆回の演算が可能。数千個のチップが「Amazon EC2 UltraServer」と「EC2 UltraCluster」の新アーキテクチャで接続され、超高速な通信とデータ共有を実現。この構成により、AnthropicはClaudeの高精度化と新バージョンの開発・展開を加速している。 AWSの杰出エンジニア兼Trainiumのチーフアーキテクトであるロン・ディアマント氏は、「これは次世代AIモデルを生み出すための画期的なインフラだ」と強調。AIモデルの学習に必要な計算能力が高まれば、モデルの知能と精度も向上するという。 この発表は、10月28日に約3万人の社員削減を発表したアマゾンのAI戦略強化を背景に注目されている。同社は資源をAI開発やTrainiumチップの拡張に集中しており、今後の第3四半期決算でAWSの成長が注視される。
