マスク氏の資産が6480億ドルに、TeslaとSpaceXの急騰で歴史的新記録
イーロン・マスク氏の資産が記録的な6480億ドルに達し、世界一の富豪としての地位をさらに強固にした。ブルームバーグ・ビルリオンエアーズ・インデックスによると、マスク氏の年間資産増加額は2160億ドルに上り、ルイ・ヴィトン(LVMH)のベルナール・アルノー氏の全資産(2050億ドル)をも上回る。この増加のうち、わずか2日間で1780億ドルが急増した。もし彼の資産がこの額に相当するなら、世界ランキングでは6位に位置し、アルファベット共同創業者のラリー・ページ氏やマイクロソフト元CEOのスティーブ・ボールマー氏、Nvidia CEOのジェンセン・ファンを上回る。 マスク氏の資産増加の背景には、テスラ株が過去最高の490ドルで終値を付けたことが大きく影響している。これは、テスラがテキサス州オースティンで自律走行ロボットカーのテストを開始したとのニュースが投資家を刺激した結果だ。マスク氏はテスラ株の約12%を保有し、その価値は約2000億ドルに上る。 しかし、資産の主な要因はテスラではなく、スペースXの評価額の急騰にある。同社は夏以降、2度の第三者株式売却を実施し、評価額が8000億ドルにまで達したと報じられている。これは、来年予定されるIPOを視野に入れた動きとみられている。マスク氏はスペースXのCEOとして、この成長を牽引している。 マスク氏の資産は、2位のラリー・ページ氏(2640億ドル)の2倍以上、バーリン・バッファット氏(1500億ドル)の4倍以上に達している。また、オリクル、マスターカード、ジョンソン・アンド・ジョンソンといった米国上位20社の市場時価総額を上回っており、Visa(6600億ドル)との差も縮まっている。 この急騰は、マスク氏がAI分野に大規模な投資を進め、テスラの自律走行車や人型ロボット「オプティマス」の開発を推進したことに起因する。一方で、『ザ・ビッグ・ショート』のマイケル・バリー氏らは、AI関連企業の半導体やデータセンターへの過剰投資がバブルを生むと警告している。 マスク氏は、2023年11月にテスラ株主が承認した報酬プランにより、今後10年間で100万台のオプティマスの販売や、調整後利益を170億ドルから4000億ドルに引き上げるなど、業績目標を達成すれば資産が倍増する可能性がある。これにより、世界初の1兆ドル資産を持つ人物になる可能性も浮上している。
