シミュレーションス・プラス、FDA・NIEHSとの計算科学連携を延長 AI活用の食品・化学物質安全性評価に貢献
シミュレーションス・プラス(Simulations Plus, Inc.)は、米国食品医薬品局(FDA)および国立環境健康科学研究所(NIEHS)との研究共同プロジェクトを延長したと発表した。今回の延長により、食品および化学物質の安全性評価に向けた計算モデルや新しいアプローチ手法(NAMs)の開発を推進する共同研究が継続される。この取り組みは、動物実験に依存しない非動物ベースの研究を促進するFDAなどの規制機関のガイドラインと一致しており、AIやシミュレーション技術を活用した安全性評価の科学的基盤強化を目的としている。 FDAとの共同研究では、食品関連物質の化学物質安全性評価を支援する計算モデルの開発が継続される。前回のプロジェクトで達成された目標を踏まえ、FDAはAIベースの安全性モデルのさらなる拡張・精緻化を目的に協力を延長。新たな連邦資金が提供され、専門的に収集された毒性データセットの利用が可能となり、同社のAI/機械学習モデルの訓練、検証、ベンチマークに活用される。 NIEHSとの共同研究は、環境や曝露に関連する化学物質の安全性評価に向けた計算アプローチの開発を主眼とする。同研究所の健康への環境影響に関する研究ミッションに沿って、幅広い化学物質と曝露シナリオに対応するモデルの開発が進められる。シミュレーションス・プラスのソフトウェアエンジンは、新規実験システムの設計・検証・ベンチマークに使用され、AI駆動のNAMsの実用化を支援する。 同社の最高科学責任者ヴィエラ・ルカコバ氏は、「FDAおよびNIEHSとの協力は、食品・化学物質安全性評価の科学的基盤を強化する上で極めて重要。AIを活用したシミュレーション技術の進展に貢献できることを光栄に思う」と語った。CEOのショーン・オコンナー氏も、「30年にわたりモデルインフォームドドラッグデベロップメントの科学的基盤を築いてきた。今後も医薬品開発、食品安全性、化学物質リスク評価の分野で、より良い意思決定を支える技術革新を推進していく」と強調した。 この延長は、米国政府が計算科学とAIを用いた安全性評価の実用化に注力している現状を反映しており、シミュレーションス・プラスがその分野で長年培った技術的実績と信頼性が評価されていることを示している。
