AI 導入企業ほど雇用を増加、Sam Altman 氏が指摘
OpenAI のサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、AI 技術の導入が即座に雇用の削減につながるとは限らないと指摘し、むしろ多くの企業が AI を積極的に取り入れている結果、新たな雇用創出につながっていると主張しました。彼は 11 月のあるインタビューで、AI 導入が最も進んでいる企業ほど採用を拡大している一方、AI を理由に人員削減を公表している企業は逆に AI 導入が低調であることが多いと語りました。また、アルトマン氏は AI を人員削減の便宜上の理由として使う傾向があるとも分析し、過去に出された「AI が 44 の職業で専門家の能力を上回る」といった表現については、実際には小規模なタスクに限られるなど、より正確な表現が欲しかったと後悔の意を示しました。この発言は、生成 AI がホワイトカラーの職業に与える影響への不安が高まる中に行われました。マイクロソフトやアンソロピックなどの業界リーダーも労働力代替のリスクを警告しており、ブロックやシスコ、セールスフォースなどの企業も AI 導入に伴うリストラを発表しています。ピュー調査によると、アメリカ人の半数が AI の日常的利用に不安を抱いており、地域によっては大規模なデータセンター建設に対して反対運動が起きる事態も発生しています。アルトマン氏は自身の視点も変化しており、OpenAI のコーディングツールなどの利用を通じて、現在の AI モデルが複雑な長期タスクの監督にはまだ不十分であることを理解したと述べ、雇用への影響についてはより楽観的になっています。今回のインタビューは、ミシガン州デトロイト南西に建設中の 1ギガワット規模のデータセンターの起工式の前に行われました。同プロジェクトは終了時に既存プロジェクトの約 5 倍の出力となり、2500 の建設職種と 450 の恒久的な現場職の創出が見込まれていますが、現地の行政職員の辞任や暴力的な脅迫といった地元の反発も起きており、経済効果の数値だけでは現地の複雑な感情を伝えるには至っていないとアルトマン氏は認識しています。OpenAI は今後とも技術の進展と社会的影響について注視していく方針です。
