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AMD、中国向けAIGPU輸出制限でデータセンター事業に打撃 MI308の再販が業績回復の鍵に

AMDが2025年第二四半期のデータセンター事業で、中国向けAIチップの輸出制限による影響を受けたものの、依然として成長を維持している。同社のデータセンター部門は売上32.4億ドル(前年比14.3%増、前四半期比11.8%減)を記録したが、4月に米国が「Antares」MI308 GPUの中国向け輸出を制限したことで、8億ドルの在庫損失を計上。この損失が直接的な要因となり、データセンター部門は1.55億ドルの営業赤字を計上した。実際には、この損失がなければ営業利益は6.45億ドルだったとされ、売上増に対し営業利益は13.2%減少した。 同社は、税務上の利益8.34億ドルと、非継続事業からの1.04億ドルの収益を活かし、最終的に8.72億ドルの純利益を達成。しかし、この業績は一時的な要因に依存しており、本質的な成長の持続性には課題がある。 特に注目すべきは、MI308の中国向け販売再開が待たれている点。米トランプ政権とAMD・NVIDIAが協議中であり、AIチップ売上の15%を財務省に納付することで販売再開が可能になる見通し。この措置が実現すれば、2025年におけるデータセンターGPU売上は8億ドル増の71億ドルに達する可能性があり、前年比41.4%の大幅増益となる。ただし、販売再開が2026年Q1にずれ込む場合、売上は63億ドルにとどまる見込み。 一方で、次世代のMI400シリーズ(「Helios」ラックスケールアーキテクチャ搭載)への需要は非常に強く、2026年の大規模導入に向けて顧客との調整を進めている。CEOのリサ・スー氏は、「AIデータセンター市場は今後数年で段階的な成長を遂げる」と強調。AMDは「年間数十億ドル規模のAIデータセンター事業」を構築する構想を示している。 CPU部門では、Epycプロセッサの売上は19.2億ドル(ハイパースケーラー向け14億ドル、エンタープライズ向け5.28億ドル)で、前年比17.5%(ハイパースケーラー)および8.9%(その他のセグメント)の増加。ただし、IntelやARMベースの自社プロセッサの競争が激化しており、X86アーキテクチャのシェア拡大は限定的。 AMDのデータセンター事業は、輸出制限の影響で一時的に打撃を受けたものの、次世代製品の開発と強固な顧客基盤により、2025年後半には回復・成長が見込まれる。HBMメモリ供給とソフトウェア生態系(ROCm対CUDA-X)の課題は残るが、AMDはAI時代の中心的プレイヤーとしての地位を確立しつつある。

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