20分で感染症を診断、抗菌薬耐性対策に新技術登場
微生物感染の診断時間を数日から20分に短縮する新技術が、米国・マサチューセス工科大学(MIT)の研究チームによって開発された。この手法は、従来の培養法に代わる高速検出技術で、感染の原因となる細菌や真菌を迅速に特定できる。従来、病原体の同定には24時間以上を要し、抗生物質の適切な選択に遅れが生じるため、耐性菌の拡散を助長する要因となっていた。新技術では、DNAやRNAの特徴を高感度で検出するマイクロ流体デバイスと、AIを活用した解析アルゴリズムを組み合わせ、わずか20分で感染源を特定する。 この進展は、適切な抗生物質の早期投与を可能にし、不適切な使用を防ぎ、耐性菌の発生を抑制する上での鍵となる。研究チームは、今後、病院や診療所での実用化をめざし、低コスト・高精度の診断キットの開発を進める。 この技術は、医療現場での迅速な対応を実現し、患者の命を救うだけでなく、世界規模の抗生物質耐性(AMR)問題に新たな対策をもたらすと期待されている。
