AIスタートアップ「Chai Discovery」がエリリリーと共同、次世代バイオロジクス薬のAI設計で提携
AIを活用した新薬開発を加速するため、Chai Discoveryはエリリ Lilly & Company(リリー)と戦略的提携を発表した。この共同プロジェクトでは、Chai Discoveryが開発する先端AIプラットフォームが、リリーの次世代バイオロジクス薬の開発に活用される。特に、リリーの独自データを基にした専用AIモデルの開発が行われ、リリーの研究プロセスに最適化された設計が可能になる。 Chai DiscoveryのCEO、ジョシュ・マイア氏は、「両社の強みを結集することで、AIによる早期段階の薬剤開発の限界を広げられる」と強調。同社の「Chai-2」は、ゼロショット抗体設計の分野で初の実績を上げ、実験的ハイトレートが10%以上を達成。従来数か月かかっていた発見プロセスを数週間で完了可能にした。 この提携は、2025年12月に実施されたシリーズBラウンド(Oak HC/FTとGeneral Catalystが共同リード)を経て、同社の評価額が13億ドルに達した直後。これまでの資金調達総額は約2億3000万ドルにのぼる。 リリーの研究開発を支えるAIの可能性に注目する投資家もいる。Oak HC/FTの共同創設者アニー・ラモン氏は、「AIは薬剤開発の分野で最も変革が期待される分野の一つ。Chaiはこの分野のリーダーであり、今世紀にコンピュータ上で新薬が設計される時代が到来している証拠だ」と評価した。 Chai Discoveryは、OpenAIやMeta FAIR、Google Xなどから集まったAI研究のエキスパートチームにより構成され、OpenAIやThrive Capital、Menlo Ventures、Dimensionなどの著名投資家から支援を受けている。同社のミッションは、「生物学を科学から工学へと変革すること」。詳細は公式サイトで確認可能。
