AIの父・ベンジオ、4歳の孫に「大学進学を勧める」理由とは
AIの先駆者として知られるヨシュア・ベンジオ氏は、自身の4歳の孫にも大学進学を勧めるべきだと明言した。米国時間10月21日、ポッドキャスト「Silicon Valley Girl」に出演したベンジオ氏は、ホストのマリナ・モギルコからの質問「AIが白-collar職を根本的に変える中で、大学に行く価値はあるか?」に対して、「はい」と即答した。 彼は、「教育の価値は単に仕事に就くためのスキルを身につけることではない」と強調。むしろ、教育とは「自分自身を理解し、社会や他者を深く知るためのプロセス」であり、「より良い人間になるための鍛錬」だと説明した。AIが多くの認知作業を代替する時代にあっても、「人間としての側面」——つまり倫理観、共感力、自己認識——は機械には真似できないと指摘した。 この発言は、AIが進化する中で大学教育の意義を問う議論を深めるものだ。同様にAIの父と称されるジェフリー・ヒントン氏は、AIの進展が新卒の就職を難しくしていると指摘し、「今の時代にプラウマになるほうが賢明だ」と述べている。また、スタンフォード大学のフェイ・フェイ・リー教授(「AIの母」とも)は、自身のAIスタートアップの採用において学位の有無より、AIツールの活用能力を重視すると語っている。 ベンジオ氏は、2023年12月の「Diary of a CEO」でも同様の考えを示しており、「今の世界で4歳の孫に伝えたいのは、『美しい人間になること』だ」と語った。技術が進んでも、人間らしさの本質は残ると確信している。彼の主張は、AI時代における教育の本質を、スキルの習得から「人間性の育成」へと再定義する重要な示唆となっている。
