AIプラットフォームで犬の関節炎慢性痛疫苗の効果バイオマーカーを探索——アトス・セラピューティクスとゼプティヴァが提携
アトス・セラピューティクス(Athos Therapeutics)とゼプティバ・セラピューティクス(Xeptiva Therapeutics)は、AIを活用した病原体マーカーの発見を目的に提携した。両社は、アトスが開発した「AthosOmics.AI」プラットフォームを用いて、犬の慢性関節リウマチ疼痛向け実験ワクチンの有効性を示すバイオマーカーの探索を進める。この提携は、臨床試験で得られた犬の血漿サンプルとプロテオミクスデータを基に、AIが迅速かつ低コストで解析を行うことで、従来のバイオインフォマティクスに依存しない新たなアプローチを実現する。 AthosOmics.AIは、ゲノム、トランスクリプトーム、プロテオームなど多様なオミクスデータを自動解析できるノーコードAIプラットフォーム。専門知識がなくても、原始データから明確な行動可能な知見を迅速に導き出すことが可能。アトスのドキュメントによると、このプラットフォームは既に同社の内部薬剤開発プロセスで臨床的に検証されており、現在は医薬品開発以外の分野でも展開が進んでいる。 ゼプティバは、ペットの慢性炎症疾患に対し、初のクラス治療ワクチンを開発する臨床段階企業。2021年に設立され、神経炎症の研究を10年間積み重ね、簡便で安価かつ高効果な免疫療法の実現を目指している。今回の提携により、同社は自社ワクチン候補の効果を予測・評価するためのバイオマーカーをAIで迅速に同定できるようになる。 アトスのドミトロス・イリオポウロスCEOは、「AIを活用することで、個別化医療のための予後・予測バイオマーカーを特定できる」と語り、プラットフォームの業界横断的応用可能性を強調。ゼプティバのホセフィナ・コレアCEOも、「AIによる迅速なバイオマーカー探索は、同社の革新的ワクチン開発を加速する」と述べた。 この提携は、AIとオミクスデータの融合が、動物医療分野においても新たな可能性を拓いていることを示している。
