Intel、3Q2025で収益回復も一時的 gainsに依存、今後も課題は山積
インテルは2025年3四半期(Q3)の業績を発表し、137億ドルの売上高と41億ドルの営業利益を達成し、成長と黒字化の復活を示した。しかし、この成果の多くは一時的・非経常的な利益によるもので、本質的な事業の回復とは言えない。売上高は前年同期比3%、前四半期比6%増加したが、営業利益の41億ドルのうち約30億ドルはアラーラやモバイルアイの株式売却による資産処分利益に起因している。実質的な営業利益は約10億ドルにとどまり、経常的な収益力の回復には至っていない。 経費面では、研究開発(R&D)費が32億3100万ドル(前年同四半期比8億1800万ドル減)、MG&A費が11億2900万ドル(前年同四半期比2億5400万ドル減)と削減され、構造的なコスト改善が進んでいる。一方、再編費用として1億7500万ドルを計上した。 主な事業部門の動向をみると、クライアントコンピューティンググループ(CCG)は85億ドルの売上高を記録し、前四半期比7.6%、前年同四半期比5%増。営業利益は27億ドル、営業利益率は31.6%と好調だった。これは、アロー・レイクやルナーレイクといった高付加価値製品への生産シフトと、旧世代CPUの供給不足による平均販売価格(ASP)の上昇が要因。ただし、インテル7プロセスの生産能力不足が成長を制限している。 データセンター&AIグループ(DCAI)は41億ドルの売上高(前四半期比5%増、前年同四半期比横ばい)を達成。営業利益は10億ドル、営業利益率23.4%と、近年最高水準。Xeon 6「グラナイトラピッズ」の導入拡大やAIインフラ刷新需要の高まりが背景にある。生産能力の制限から、クライアント向けのリソースをデータセンター向けに再配分したことも成果に寄与した。 インテルファウンドリー部門は42億ドルの売上高(前四半期比2億ドル減、前年同四半期比1億ドル減)を記録したが、損失は23億ドルに縮小。18Aプロセスの初期量産段階で低出力率が続く中での改善と評価される。 2025年Q4の見通しは、128億~138億ドルの売上高を予想。データセンター向けCPUの出荷優先によりDCAIは小幅増加見込みだが、通常の季節調整でCCGは減少する見通し。インテルの財務責任者ダビッド・ジンスナー氏は、「需要が供給を上回る状況が2026年まで続くと予想」と述べ、核心市場の強さを強調した。ただし、生産能力の制約は依然として最大の課題である。
