マイクロソフト、OpenAIのAIチップ開発を活用して半導体戦略を刷新
マイクロソフトは、自社の半導体開発の課題を解決するため、パートナーであるオープンAIの技術力を活用する戦略を進めている。ブルームバーグが報じた情報によると、マイクロソフトはオープンAIがブロードコムと共同で開発中のAI専用半導体の技術を活用し、自社の不足している半導体力強化を図る。これは、グーグルやアマゾンと比べてAI分野での成果が遅れ気味だったマイクロソフトにとって、現実的かつ戦略的な選択だ。 この提携の仕組みは明確だ。オープンAIがブロードコムと連携してAIチップの設計を進める中、マイクロソフトはそのすべての技術革新にアクセスできる。サティア・ナデラCEOはポッドキャスター・ドゥワルケシュ・パテルとのインタビューで、「彼らがシステムレベルで革新を進めれば、そのすべてにアクセスできる」と説明。マイクロソフトはオープンAIの設計を自社のニーズに合わせて拡張・応用する計画を明らかにした。 新たな提携契約により、マイクロソフトはオープンAIのチップ設計に関する知的財産権を保有。また、2032年までにオープンAIのAIモデルを利用できる権利も確保。ただし、例外としてオープンAIが独自に開発・販売を予定する消費者向けハードウェアは、このアクセス対象外となる。 この動きは、AIチップ開発が極めて難易度が高く、莫大な投資を要する現実を映している。マイクロソフトは、自力での開発にこだわるのではなく、信頼できるパートナーの専門性を活かすことで、開発スピードと競争力を高める戦略を採っている。これにより、AIインフラの強化という長期的な目標を、より現実的な形で実現しようとしている。
