AIスマートグラス市場、2026年に売上4倍へ Apple・Samsung参入で急拡大へ
スマートアナリティクスグローバル(SAG)が発表した最新レポートによると、2026年には世界のAIスマートグラス市場が急成長し、売上高が前年比4倍に拡大すると予測されている。2025年の市場規模は12億ドル、販売台数600万台を想定するが、2026年には売上高が56億ドル、販売台数2000万台に達すると見込まれる。特に、米国と中国が世界需要の約8割を占め、最大の市場としての地位を維持する。 SAGは、HUD(ヘッドアップディスプレイ)搭載型AIスマートグラスが2028年以降、音声専用型を上回る勢いで成長すると予測。リアルタイム翻訳、ナビゲーション、検索、文脈認識AIアシスタントといった可視化AIの活用が広がり、ハードウェア性能の進化が後押しする。2030年には世界の出荷台数が7500万台に達し、売上高は29億ドルにまで拡大。5年間の年平均成長率(CAGR)は89%に達すると見込まれる。 SAGの創設者リンダ・スイ氏は、「AIスマートグラスは、もはやニッチなデバイスから大衆市場向けのAI端末へと進化している」と指摘。特に、2027年ごろのAppleの参入が大きな転換点になると予想。強力な工業デザイン、ファッション性、そしてエコシステム統合の強みが、主流化を加速すると分析している。 同レポートでは、スマートグラスがスマートフォンを代替するのではなく、手を使わない常時接続型AIインターフェースとして共存すると見ている。一方で、TWSイヤホン市場の一部を徐々に食い込む可能性がある。長期的に成功するのは、軽量で社会的受容性の高いデザイン、進化するAIソフトウェア・サービス、グローバルなブランド力と流通網を兼ね備えたハイブリッド型企業とみられる。 2030年にはApple、Samsung、Metaが世界トップ3のAIスマートグラスベンダーになると予測。2026年以降、製品の類似化と価格競争により、市場の統合が加速すると見られる。レポートは2024~2030年を対象に、ベンダー別・地域別・国別予測を含む技術進化、競争構造、流通戦略、規制動向を詳細に分析している。
