Google元Character.AI創設者、OpenAIへ移籍
Googleの元フェローでチャットボット開発企業Character.AIの創設者、ノア・シャザー氏がGoogleを退社しOpenAIへ移籍することが発表された。シャザー氏は自身のXアカウントで水曜日に退職を公表し、同社での貢献を感謝しつつ、ChatGPT開発元の優れた技術チームと共に新たな課題に取り組む方針を示した。 シャザー氏は2000年にGoogleに入社し、AI研究部門の中核として長く活動した。2010年代にCharacter.AIを創設するため3年間離れ、2024年にGoogleへ再雇用されると同時に、同社が同社の技術へアクセスする権利を取得する約27億ドルの合意が成立した。再雇用条件にはGoogleでの勤務が含まれていたが、今回の移籍はこの関係性を整理する動きとなる。同氏の研究は深く、2017年に共著した論文は現在の生成AIや大規模言語モデルの基盤理論として広く認知されている。またGeminiプロジェクトの共同責任者を務め、GoogleのAI戦略を支えてきた。 業界関係者は、今回の人事がAI業界のトップタレント争奪戦の一環と捉えている。OpenAIはIPOに向けた準備を進めており、技術競争力の維持・強化のため優秀な研究者の獲得に注力している。Google、Meta、Anthropicなどの競合他社も高額な報酬や複雑な雇入制度を設けて人材の確保を図っており、シャザー氏の移籍はその波紋を広げるものだと分析されている。 シャザー氏のOpenAI入社は、次世代AI開発の技術的方向性に影響を与える可能性がある。同氏が持つ言語モデル研究の知見と、大規模システム構築の経験が同社の技術戦略にどう反映されるかは今後の焦点だ。AI分野のイノベーション競争が激化する中、トップエンジニアの移動は各社の開発ペースや市場構造にも影響を与えるため、今後の人事動向と技術戦略の推移が業界全体で注目されている。
