カーテバとヘクサゴンバイオ、自然由来農薬開発の多億ドルJVを設立
農業テクノロジー大手のコルテバ(Corteva、NYSE: CTVA)とバイオテクノロジー企業のヘクサゴン・バイオ(Hexagon Bio)は、自然由来の次世代農業解決策の開発を加速するため、複数百万ドル規模の合弁会社(JV)を設立したと発表した。これはヘクサゴン・バイオにとって農業分野での初のJVであり、コルテバにとっては医薬品分野での初のJVとなる画期的な提携である。 この提携により、コルテバが保有する自然由来の農業保護製品事業と細菌由来天然物の発見能力が、ヘクサゴン・バイオの微生物ゲノム解析、人工知能(AI)、合成生物学を活用した天然物発見プラットフォームと融合。両社は、農業用の新規農薬と、人間の健康分野での新薬開発の両方のパイプラインを強化する。コルテバの技術・デジタル担当最高責任者、サム・イーチンガトン氏は「この提携により、自然由来の作物保護技術の発見力が飛躍的に向上し、農家に効果的かつ持続可能な選択肢を提供できる」と述べた。 ヘクサゴン・バイオのマリーン・ヒルンマイヤーCEO兼共同創業者は「この提携は、がん治療の新薬開発と、グローバル農業の新規作用機序の開発という、二つの重要な使命を同時に推進できる」と強調。同社のプラットフォームは、従来の化学構造解析では見つからない多様な作用メカニズムを発見可能で、高価値な新分子の効率的探索が可能になる。 自然由来の化合物は、ペニシリンやがん治療薬のタキサン系、世界の主要作物を守る殺菌剤・殺虫剤など、人間・植物・動物の健康分野で大きな進展をもたらしてきた。今回のJVは、コルテバの投資・協業プラットフォーム「Corteva Catalyst」を通じて実現。2024年3月の立ち上げ以降、世界中のバイオテクノロジー企業11社と提携している。 両社は、科学と自然の融合により、持続可能な農業と医療の未来を拓くことを目指している。
