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コード補助ツールCursor、5か月ぶりに23億ドル調達、293億ドルの評価額でソフトウェア開発のあり方を革新

米国サンフランシスコを拠点とするAIコーディングツール「Cursor」が、2025年4月に23億ドル(約3,500億円)の資金調達を実施し、企業価値を293億ドル(約4兆5,000億円)にまで押し上げた。これは2024年6月の9億9,000万ドルだった前回の評価を大きく上回る成果であり、わずか1年足らずで3倍以上の価値増を達成した。この資金調達はAccelが主導し、新規投資家としてCoatueが参加。また、企業顧客としてのNvidiaやAIモデル供給元としてのGoogleも戦略的投資家として参加。これまでの資金調達を牽引してきたJoshua Kushner氏のThrive Capitalも今回のラウンドに再参加した。 Cursorの共同創業者兼CEOであるマイケル・トゥエル氏は、今回の資金は同社が10月に発表した独自のAIモデル「Composer」の開発に充てられると明言している。現在のCursorはGoogleやOpenAI、Anthropicといった外部AIモデルに依存しているが、将来はComposerがその一部の処理負荷を担うことを目指している。これは、自社AIモデルの開発を通じて技術的自立と差別化を図る戦略の一環である。 特に注目すべきは、2025年上半期における企業向け売上の急増——同社のエンタープライズ収益は100倍にまで拡大したという報告がある。これは、プロフェッショナルな開発者がCursorの高速性と正確性を活かして、セキュアでスケーラブルなコードを迅速にリリースできる点が評価された結果である。特に、AIによるコード生成の信頼性と開発スピードの向上が、企業の開発プロセスに大きな変化をもたらしている。 一方で、市場の競争はますます激しさを増している。OpenAIやAnthropicといった大手AI企業も、開発者向けAIツールの強化を進め、コーディング支援の分野でのシェア争いが加速している。このような環境下で、Cursorが自社開発のComposerを武器に差別化を図る動きは、今後の成長に大きく影響すると見られている。 背景として、AI開発ツール市場は、2025年時点で年間数百億ドル規模にまで拡大しており、特にエンタープライズ分野での採用が急速に進んでいる。専門家は、「Cursorが外部モデル依存から自社モデルへの移行を成功させれば、コスト構造の改善とデータプライバシーの強化という大きなメリットが得られる」と指摘。また、NvidiaやGoogleといった戦略的パートナーとの連携は、AIインフラとの統合を進める上で極めて重要だと評価されている。 2025年は、Cursorが自社AIの実力を証明する鍵となる年となる。市場の競争が激化する中、技術的自立と企業需要の拡大を両立できるかが、今後の存続と成長の分かれ目となる。

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