Google、Gemini 3の成功でAI戦略の転換点を迎える
グーグルのサンドル・ピチャイCEOは、同社のAI開発チームがGemini 3の発表を経て「少し休むべきだ」と語った。11月18日にリリースされた最新AIモデルGemini 3は、性能の飛躍的向上が評価され、同社の株価は今年で約70%上昇。発表直後には12%の急騰を記録し、時価総額は4兆ドルに近づいた。 ピチャイCEOは、11月20日に公開された「Google AI: Release Notes」ポッドキャストで、開発チームの疲弊を懸念しつつも、今後は「少し休む時間を持ちたい」と語った。彼は、Gemini 3の成功は、長年にわたり構築されてきたAI戦略の集大成であると強調。2012年のGoogle Brain設立、2014年のDeepMind買収、2016年の「AIファースト」戦略の発表、そしてAlphaGoによる囲碁世界制覇など、一連の基盤整備が、この時を生み出したと説明した。 「2016年、全社をAIファーストにすることを決意した。これは、プラットフォームの転換期に立っていると確信したからだ」とピチャイ氏。同社は、独自のTPU(Tensor Processing Unit)を用いたインフラ整備や、モデルの事前学習・事後微調整、実行時計算の最適化まで、フルスタックのアプローチでAIの基盤を強化した。 当初、生成AIの台頭に遅れを取ったように見えたが、ピチャイ氏は「外から見れば静かに思えたが、実はすべての土台を整えていた」と説明。その積み重ねが、Gemini 3の発表という形で実を結んだと語った。 今後は、AIの継続的進化と、人間とAIの協働の在り方を深めることが課題とし、ピチャイ氏は「今、私たちはその転換点に立っている」と締めくくった。
