OpenAI、ブラジル商業活動開始
OpenAI、ブラジルへ商業事業を正式展開。サンパウロに現地チーム設置し、AI普及と経済成長を支援 OpenAIはサンパウロに現地チームを設立し、ブラジルでの商業事業を正式に開始した。ブラジルはChatGPTの週間アクティブユーザー数が世界第三位に位置し、1日あたり約2億1500万件のメッセージが送信されるなど、AI採用が急速に拡大している。RegLabの推計によれば、適切に導入・実装されたAIは2030年までにブラジル経済に約1兆レアルの追加価値をもたらすとされる。 企業採用も顕著で、ChatGPT Enterpriseの契約数は前年比5倍に成長。金融、小売、顧客対応、ソフトウェア開発など多様なセクターでの活用が加速している。OpenAIは現地で企業向け使用事例の特定、人材準備、責任あるガバナンスの確立、スケーリングを支援する。開発者生態系も急伸しており、OpenAI APIの利用者数は世界第2位、Codexの利用者はラテンアメリカで最大を記録。2026年初頭以降、Codexの週間ユーザーは11倍以上、日次インタラクションは30倍近くに増加している。 学術・公共・業界との連携強化も進める。航空技術研究所(ITA)には教育・研究向けアカウントを提供し、純粋応用数学研究所(IMPA)やサンパウロ大学病院ではAIを活用した科学研究と公衆衛生インフラの構築を検証。法務テック企業のENTERと連携し法曹界向けAIリテラシー教育を実施。サンパウロ市公共企業Prodamとは公共サービスにおけるAI活用の連携協定を締結。中小企業向け無料のモバイルベースAIトレーニングプログラムも展開している。 技術コミュニティとの対話も重視。過去一周でレシフェ、リオデジャネイロなど主要都市を回り、ポルトガル語での技術セッションやCodex実演、ハンズオンワークショップを実施。サンパウロではハッカソンを兼ねて地域課題解決に焦点を当てたプロトタイピングを推進。クリエイター向けイベントでは、AIとアート・音楽・映像の融合を探求し、ブラジル固有の文化コンテキストを技術開発に反映する双方向の取り組みを構築している。 OpenAIは今回の商業展開を契機に、ブラジルのAI主導型未来の形成に継続的に参画。技術提供だけでなく、現地開発者・研究者・企業・クリエイターとの協働を通じて、責任あるAIの実装と持続可能な技術エコシステムの定着を目指す方針だ。
