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スペイン発AIスターティップMultiverse Computing、無料で利用可能な圧縮型大規模言語モデルを公開

スペイン発のAIスタートアップ、マルチバースコンピューティング(Multiverse Computing)が、無料で利用可能な圧縮型大規模言語モデル「HyperNova 60B 2602」をHugging Face上で公開した。同社は、量子コンピューティングに着想を得た独自の圧縮技術「CompactifAI」を用いて、OpenAIのgpt-oss-120bを基にしたモデルを32GBに圧縮。サイズは元モデルの約半分ながら、性能と精度はほぼ同等であり、メモリ使用量と待機時間も低減している。 最新版のHyperNova 60B 2602は、ツール呼び出しやエージェント型コーディングのサポートを強化。これにより、推論コストが高い用途でも実用性が向上。同社は、フランスのデカコーン企業・ミストラルAIの「Mistral Large 3」を性能面で上回ると主張しており、欧州のAI競争にさらなる波紋を広げている。 マルチバースコンピューティングは、ミストラルと同様に欧州を拠点としつつ、米国、カナダ、欧州各国に拠点を展開。企業顧客として、イベルドローラ、ボッシュ、カナダ銀行などを名乗り、2025年現在、年間定期収益(ARR)が1億ユーロに達したとの報道も。同社は現在、15億ユーロ超の評価額を狙って、新たな5億ユーロ規模の資金調達を進行中とされ、公式には「投資家との交渉は進行中」とのみ表明している。 また、地域政府との連携も進んでおり、スペイン北東部のアラゴン地域政府とAI協働プロジェクトを開始。同国の技術移転機関(SETT)も前回のシリーズBで2億1500万ユーロの出資に参加。地元のバスク地方からの支援も継続中で、スペイン初の「ソニックーン(10億ユーロ以上評価のスタートアップ)」誕生の可能性が高まっている。 同社は、AIの「主権的ソリューション」提供を掲げ、欧州の技術自立を後押しする役割を強調。今後2026年には、さらに多くの圧縮モデルをオープンソース化する予定で、企業の実装コストを大幅に抑える狙いだ。

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