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パロアルトネットワークス創業者、ニール・ズーク氏、クラウド偏重に警鐘を打ち「オンプレミス特化 AI セキュリティ」新企業 Cylake を設立

パロアルトネットワークスの創業者であるニール・ズーク氏が、新たな AI ハードウェアセキュリティ企業「Cylake」の設立資金を 4500 万ドル調達した。グレイロック・ベンチャーズが出資者であり、同社はズーク氏の創業したパロアルト NETWORKS を支援したのと同じファームである。 ズーク氏は、クラウド移行が進む中で、国防や規制業界など機密データを外部に出せない顧客が置き去りにされていると分析。クラウド中心の業界潮流に対して懐疑的となり、オンプレミスで動作する AI 駆動のハードウェアベースのセキュリティシステムを構築する逆転策をとった。彼はこの判断を「業界が過剰にクラウドへ傾倒し、重要な顧客が 20 年も進化した技術から取り残されている」と説明している。これは 2005 年、パロアルトを設立する際に「クラウドでセキュリティを提供するなんて狂っている」と言われた際の心境と重なる。当時も現在は「狂っている」と見なされているが、ズーク氏は「私は狂っていることを好む。市場が存在するからだ」と語っている。 パロアルトネットワークスは現在、世界最大の独自サイバーセキュリティ企業となっており、ズーク氏の持株価値は約 14 億ドルと見積もられている。同氏は 20 年以上の CTO 活動を経て昨年引退を発表。同社は CyberArk を 250 億ドルで買収するなど大きな成長を遂げたが、ズーク氏は「自分の仕事は完了した」と感じて新たな挑戦を選んだと明かす。 同社の共同創業者には、パロアルトのエンジニアリングチームを率いたウィルソン・シュー氏と、SentinelOne の共同設立者だったウディ・シャミール氏が名を連ねる。グレイロックのパートナーであるアシェム・チャンダ氏は、ズーク氏を「才能の磁石であり、競争心が強く顧客志向な天才技術者」と評。Cylake には国防や規制業界、主権国家など、クラウド利用が不可能な顧客層全体が含まれる巨大な市場チャンスがあると予測している。 サイバー脅威が AI を活用する攻撃者の台頭で急増する中、2025 年のサイバーセキュリティ関連の資金調達は前年比 47% 増の約 140 億ドルに達し、過去最高を更新した。しかし、ズーク氏は 54 歳の現在、資金獲得ではなく「ものを作り続けたい」という動機と、この分野で唯一対応できる存在として自らの役割への使命感を重視している。彼にとって、誰もやらないことを成し遂げることが何よりも重要なのだ。

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