vClusterとNetrisが提携、AIインフラ向けフルスタックKubernetesマルチテナンシーを実現
vCluster Labs(旧LoftLabs)とNetrisは、AIインフラ向けに業界初のフルスタックKubernetesマルチテナンシー解決策を共同開発すると発表した。この提携により、GPUクラウドプロバイダーやAIファクトリーが、物理的・仮想的ノードをまたぐ安全でスケーラブルなテナント環境を実現できる。両社の技術を統合することで、Kubernetesレベルとネットワークレベルのマルチテナンシーを一元化し、物理ネットワーク層で「ハードな隔離」を実現。各テナントは独立したデータプレーンとネットワーク経路を保証され、ダウンタイムなしで動的に制御可能だ。 この統合により、AIインフラ運用者はプライベートデータセンター、エッジサイト、大規模GPUクラスタなど、あらゆる環境でセキュアかつ自動化された環境を数分で構築できる。従来の手動設定や脆弱なスクリプトによる遅延やリスクが解消され、GPUの利用率を最大化できる。vClusterのCEO兼共同創業者ルカス・ゲンテレ氏は「Kubernetesとネットワークの両層で隔離を強化することで、AIオペレーターはハイパースケーラー並みの柔軟性とオンプレミスのコントロールを両立できる」と語った。 NetrisのCEO兼共同創業者アレクサンダー・サロヤン氏も「AIインフラにおけるハードマルチテナンシーは、コンプライアンス、セキュリティ、パフォーマンスの安定を確保する鍵。計算とネットワークの両面で隔離を実現することで、GPUを安全に共有し、即時オンボーディングと高い生産性を実現できる」と強調した。 この提携は、コストや制御、パフォーマンスの観点から、ハイパースケーラー外でのGPUワークロード運用が増加するトレンドに応えるもの。企業はクラウドの柔軟性を維持しつつ、オンプレミスの安定性も確保できる。現在、CoreWeave、Adobe、Deloitteなど多くの企業がvClusterを活用。Netrisは、Ethernet、InfiniBand、NVLink、DPUsなど複数ネットワークファブリックを自動化し、AIクラウドの構築期間を「数年から数週間」に短縮する基盤を提供している。
