スタンフォード大教員、人工知能で学びを深める
スタンフォード大学では、生成人工知能を教育にどう組み込むかが課題となり、ティーチング・ラーニングセンターが実践例を共有するシリーズを続けている。同シリーズは、学部教育担当副学部長室が支援する人工知能と教育の取り組みの一環で、過去二年間に医学、工学、人文学、教育学などから二十三人の講師が登壇した。 カウシャル准教授は講義中の質問をリアルタイムに分類し、要約する人工知能を開発した。学生は匿名で問いを投稿でき、教員は講義の流れを保ちながら共通の誤解に集中できる。この仕組みは世界の会議や公開討論でも使われている。 ハルファン上級講師らは基礎生物学で、受講前に必要な知識を人工知能が分析する基盤を作った。初週の診断テストや準備教材、最適受講順を示す案内を開発し、従来は数カ月かかった作業を数週間に短縮した。正確性には専門家による精査が不可欠で、完全な自動化は行わない。 サレヒ助教と化学のシニア講師は、答えではなく導く問いだけを返す人工知能を開発した。学生は当初不満を抱いたが、徐々に自力で問題を解く過程を学べると評価した。 古典日本語のスティルマン助教は、翻訳をそのまま教えず理解を促す人工知能「ブンゴボット」を学生と開発した。逆引き辞書や平安期の語りを模した会話相手も追加し、学生は短時間で原典読解へ進んだ。授業では未解読写本の解読まで手が回り、学びが文化財保護に直結した。 同センターは、経験や課題を共有するコミュニティをさらに発展させる方針を示した。
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