Google、AI生成見出しでニュースを歪める問題が拡大へ
Googleがニュースの見出しをAI生成の誤った内容に置き換える問題が再発し、報道機関や読者からの批判が広がっている。12月初旬、The Vergeをはじめとするメディアの見出しに、AIが生成した誇張・誤解を招く「クリックベイト」的な見出しが表示され始めた。当初は一時的に様子を見せる形だったが、現在はGoogleが「Googleディスカバー」のAI見出しを「ユーザー満足度が高い」として公式に機能として維持していると明言している。 実際の例として、Googleは「米国、外国ドローン禁止を逆転」という誤った見出しを掲げ、PCMagの記事にリンクしたが、その記事自体で「これは事実ではない」と明記されていた。著者であるJim Fisher氏は「Googleが読者に誤った情報を提供している」と批判し、読者は自ら記事を読むべきだと訴えている。Googleは「見出しを書き換えていない」と主張するが、実際には元の記事の見出しを削除し、AIが生成した「トレンドトピック」として表示。画像やリンクは元の記事を使いながら、事実確認なしに内容を再構成している。 見出しの質も改善された部分はある。4語以内の無意味な見出し(例:「Microsoft開発者AI使用中」)は減ったが、代わりに「Fares:AAAとAAゲームが必要」や「ディスパッチ、数百万冊販売、ロマンス回避少なめ」といった意味不明な表現が登場。また、26日に「Steamマシンの価格とHDMI詳細が明らかに」と報じたが、実際には発表されていなかった。11日に「ASUS ROG Ally Xが登場」としたが、実際は2024年に発売された旧モデル。20日に「眼鏡不要3D技術が注目」と称したが、リンク先は「Leia」ではなく「Visual Semiconductor」の記事だった。 GoogleはAIが記事の真偽や重要性を理解していないと認識しているが、それでも見出しの自動生成を進めている。一方で、同社がAIで上書きしていない見出しの中には、誤解を招く人為的なクリックベイト(例:「スターウォーズ:アウトラウズ、24時間以内に無料ダウンロード可能」)も存在。実際は英国限定の1回限りのギフトで、情報は大幅に歪められていた。 さらに、AI生成見出しはプッシュ通知としてスマホに届き、Google Geminiチャットに飛ぶ仕組みも確認されている。Google側は取材に応じず、説明を拒否。Vox Media(The Vergeの親会社)は、Googleの不正広告技術独占を理由に提訴している。この問題は、AIの誤情報拡散と、メディアの発信力の低下という深刻な課題を浮き彫りにしている。
