Discord、来月から全球で年齢確認を導入 顔認証かID提出で大人扱いに
Discordは来月から全世界で年齢確認機能を導入し、未確認ユーザーのアカウントを「ティーン向け」の体験に自動設定すると発表した。年齢確認を完了しないユーザーは、年齢制限付きのサーバーやチャンネルにアクセスできず、ライブ配信風の「ステージ」チャンネルでの発言も不可となる。また、グラフィックやセンシティブなコンテンツはフィルタリングされ、不審なユーザーからの友達申請やDMは警告付きで自動分類される。既存の年齢制限なしサーバーやDMは通常利用可能だが、年齢制限付きサーバーへの参加やメッセージ送信は確認後のみ可能。未確認ユーザーが以前所属していたサーバーも、黒い画面で「非表示」(obfuscated)となり、確認が完了するまで閲覧・発言不可となる。 この対応は、国際的な子供保護法の強化に伴う動きの一環。同社は昨年、英国とオーストラリアで年齢確認を試行したが、一部ユーザーが「デス・ストレンジング」のスクリーンショット機能を使って回避する事例も発生。当時、Discordは1週間以内に対策を実施したが、今後も同様の回避策が出現する可能性があると見ている。 年齢確認には、AIによる顔年齢推定(ビデオセルフィー)または本人確認書類の提出の2種類がある。顔推定はユーザー端末上で処理され、データは送信されない。誤判定の場合、本人証明書の提出で再確認可能。ID画像は第三者ベンダーが確認後、即時削除される。また、過去に第三者ベンダーのデータ漏洩事件があり、同社はそのベンダーとの契約を終了。現在は別の信頼性の高いベンダーと協力している。 さらに、ユーザーのゲーム履歴や行動パターン(利用時間、作業時間の兆候など)から年齢を推定する「年齢推定モデル」も導入。高確率で成人と判断されたユーザーは、確認手順をパスできる。実際の影響は、主に成人向けコンテンツに限定される。多くのユーザーは年齢制限コンテンツを閲覧しないため、体験の変化は限定的と見られる。 ただし、一部ユーザーが確認手続きを嫌って離脱する可能性があると認識しており、同社はその影響を予測し、再びユーザーを呼び戻す戦略を検討している。
