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レノボ、AI需要でIDG好調もISGは赤字継続 HPC・AI市場の収益の難しさ浮き彫り

レノボは、高性能計算(HPC)とAI分野での収益化に向けた道のりが、好意的な意図に満ちているが、実際には困難を伴っている。2025年9月期(2026会計年度第2四半期)の業績では、同社のインテリジェントデバイスグループ(IDG)が151億1000万ドルの売上を達成し、11.8%の増加。営業利益は11億ドルで11.2%増加、売上高比7.3%を記録。これは、PCとスマートフォン事業が安定的に利益を生み出している証拠である。一方、データセンター事業を担うインフラソリューショングループ(ISG)は、過去10年半で840億ドル以上の売上を上げたものの、累計損失は19.5億ドルにとどまり、収益性は極めて低い。 ISGの売上は40.9億ドル(前年同期比23.7%増)だったが、営業損失は3200万ドルに。その背景には、ハイパースケーラー(CSP)向けの販売が21%増加したものの、同セグメントの損失が3.49億ドルに上ったことにある。一方、エンドユーザー向け(ESMB)の売上は30%増の13.3億ドル(モデル推定)で、営業利益3.17億ドルを確保。この好調なESMB部門が、ISG全体の赤字をかろうじてカバーした。 サービスとサポートを主軸とするソリューション&サービスグループ(SSG)は、25.6億ドルの売上(18.1%増)と5.71億ドルの営業利益(売上高比22.3%)を記録。IDGとSSGの好調な業績が、ISGの赤字を相殺し、同社全体の売上は204.5億ドル(14.6%増)で、営業利益は16.4億ドル(17.4%増)に。純利益は3.4億ドル(前年比5.2%減)。 AI関連売上は、同四半期で61.4億ドル(前年同期比2倍以上)に達し、売上高の30%を占める。これはAIの需要拡大を示す一方で、AIサーバー販売の実績は波乱が続き、Q12026に22億ドル、Q42025に25.1億ドルだったが、Q22026は13.4億ドルに落ち込み、前四半期比39.2%減少。パイプラインは約150億ドルと推定されるが、安定した収益化には至っていない。 レノボのCEO、楊元慶氏はAIが収益の30%を占めるようになったと明言。しかし、HPCやAIビジネスは、長期間にわたり利益を出さない「希望の投資」である。市場規模はIDCの推計で2024年には2480億ドルに達し、AIと政府・企業の需要が急拡大。それでも、ISGは過去10年を経ても収益化に失敗。AIはHPCの次世代形態だが、そのビジネスモデルは依然として不確実で、収益の見通しは不透明だ。

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