スターム、2025年第3四半期の業績を発表 ソフトウェア中心戦略で黒字化、ARRは前年比17%増
米国エネルギー技術企業のStem(NYSE: STEM)は2025年9月30日を終期とする第3四半期の財務結果を発表した。同社は、ソフトウェア中心の戦略転換から1年を経て、安定した成長と財務健全性の回復を実現したと強調している。 売上高は前年同期比31%増の3820万ドルに達し、GAAP粗利益は1350万ドル(粗利益率35%)と大幅改善。これは、2024年同期に影響を与えた約560万ドルの収益減少がなくなったことと、ハードウェアのマージン改善によるもの。非GAAP粗利益は1790万ドル(粗利益率47%)で、前年比微増。また、前年同期の14830万ドルの純損失から2380万ドルの純損失に縮小し、第2四半期に続く連続での調整後EBITDAの黒字(200万ドル)を達成。これはコスト削減と収益構造の改善が進んだ証拠とされる。 経営陣は、年間予想を上方修正。売上高予想を1億2500万~1億7500万ドルから1億3500万~1億6000万ドルに引き上げ、非GAAP粗利益率を30~40%から40~50%に引き上げた。調整後EBITDAはマイナス1000万~500万ドルから同水準に据え置き、営業キャッシュフローも0~1500万ドルからマイナス500万~500万ドルに修正した。 事業面では、年間契約価値(ARR)が前四半期比3%増の6020万ドルに、累計契約価値(CARR)は7010万ドルを維持。エネルギー貯蔵(Storage)の運用資産(AUM)は1.8GWh(前四半期比6%増)、太陽光(Solar)は33.9GW(同4%増)と順調に拡大。ソフトウェアとサービスの販売が堅調に推移し、低利益率のハードウェア販売の戦略的見直しにより、ビジネスのリスク低減と収益構造の安定化が進んでいる。 また、2025年10月にはベルリン拠点を拡張し、欧州における大型再生可能エネルギープロジェクトの支援拠点として位置づけた。同時に、主力プラットフォーム「Athena®」を「PowerTrack Optimizer」にリブランド。同社は、2024年3四半期から開始した戦略的再編を経て、統合型ソフトウェア「PowerTrack™ Suite」の提供を強化。2025年9月には、独立型のストレージ制御システム「PowerTrack EMS」を発表し、エッジ制御とグリッドサービス連携を可能にした。 同社は、2022~2023年のハードウェア販売保証(PCG)に起因する収益調整が2024年までに完了し、今後は影響が見込まれないとしている。今後も、AIと人間の知能を融合したエネルギー管理技術の開発を推進し、グローバルなエネルギー転換を支援するとしている。
