インド、NVIDIAと連携してAI国家戦略を加速 「Make in India」でインフラから先端モデルまで自立へ
インドは今週、ニューデリーで開催された「AIインパクトサミット」の舞台となり、世界中の政府首脳や業界リーダーが集結。このサミットは、AIの未来を共に描く国際的なプラットフォームとして注目された。インド政府が推進する「IndiaAIミッション」は、AI産業革命を加速させるため、10億ドル以上を投入。その目的は、国内の計算基盤の強化、主権型AIデータセットや先端モデルの開発、AI教育の拡充、信頼性のあるAIフレームワークの構築にある。 この取り組みの中心にあるのが、NVIDIAとの協力だ。インドは、次世代クラウドプロバイダーであるYotta、L&T、E2E Networksと連携し、数万基のNVIDIA GPUを搭載したAIクラウドインフラを構築。これらのデータセンターは、スタートアップ、研究機関、企業がAIモデルの訓練・微調整・推論を国内で行うための基盤となる。さらに、Netweb Technologiesが「Make in India」政策のもと、NVIDIA Grace Blackwellアーキテクチャに基づくAIスーパーコンピュータ「Tyrone Camarero」を製造。GB200 NVL4プラットフォームは、科学計算や大規模モデル訓練に適している。 AIモデル開発面でも進展がある。NVIDIAの「Nemotron」オープンモデルと「NeMo」フレームワークを活用し、インド国内の多言語環境に特化した先端モデルが次々と登場。BharatGenは170億パラメータの多エキスパートモデルを、Sarvam.aiは22のインド言語に対応した1000億パラメータのモデルを公開。Gnani.aiは140億パラメータの音声対応モデルを構築し、インファレンスコストを15倍削減。NPCIは金融分野向けのAIアシスタント「FiMi」を、NVIDIA Nemotron 3 Nanoで開発中。Zohoはプライバシー重視のAIプラットフォーム「Zia LLM」を、NVIDIA BlackwellとHopperで強化。 教育・研究分野でもNVIDIAは支援。Anusandhan国家研究基金(ANRF)と提携し、AI for Science & Engineeringプログラムを推進。AIブートキャンプやハッカソンを通じて、研究力の底上げを図る。また、Peak XV、Accel Indiaなど主要VCと連携し、4000以上のAIスタートアップをNVIDIA Inceptionプログラムで支援。 インドは、AIの主権と持続可能性を重視する戦略を明確に掲げ、NVIDIAと協力しながら、世界最大の多言語AIエコシステムの構築を進めている。
