OpenAI初自作推論チップ性能発表、次世代製造へ
OpenAIは8月25日、自社開発のAI推論専用チップ「Jalapeño」の初パフォーマンスデータを公開した。ブロードコムとCelesticaが協業し、設計から試作まで約9ヶ月で開発を進めた。 SemiAnalysisのベンチマーク「InferenceX」により、GPT-OSS 120B、DeepSeek R1、Kimi K2.5の各モデルでNVIDIA GB200およびGB300と比較検証された。Jalapeñoは定格消費電力700Wで動作し、ピーク時の毎ワットあたり処理速度は比較システムの1.5倍から1.9倍を記録。低遅延環境での生成速度でも優位性を示した。同等の応答速度を維持した並列タスク処理数では、競合に対し最大約104倍の効率を発揮した。これは演算性能の差ではなく、電力最適化とアーキテクチャ設計によるものである。 現在公開されたのはA0版工程用チップであり、次世代B0版はTSMCのN3Pプロセスで製造段階にある。B0版はMXFP4で13.4 PFLOPSの理論性能を有し、HBM4メモリと専用I/Oチップを採用。プリフィルとデコードを単一加速器で処理する設計で、AI活用によるカーネル最適化により一部モジュールで1.5倍から1.8倍の高速化を達成した。 同社は生産認証を進め、2026年末までに自社インフラでの本格展開を予定。次世代および三代目の開発も開始済みだ。OpenAIはインフラの自律化を推進しつつ、NVIDIAや他社チップの併用も継続する方針で、次世代AI推論基盤の競争動向に大きな影響を与えそうだ。
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