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AI幻覚を音楽に変換するサンプリザー「エングラム」

音楽スタートアップThoughtful Thingsは、AI技術を組み込んだサンプリングマシン「Engram」のKickstarterキャンペーンを開始した。同機はインターネットに接続せず、専用ハードウェア上で動作する独自構築の軽量AIモデルを採用。外部音源を入力して変調・分解し、従来のAI音楽生成サービスとは異なり、実験的かつ不気味な音響の探求を目的とした楽器として設計されている。 創業者のエヴァン・キング氏は本機を「潜在空間のフィールドレコーダー」と位置づけている。音声コマンドで音色を指定しても完全な音は出力されず、AIの誤認識やハルシネーションがもたらすノイズや歪みを音楽素材として取り込むアプローチだ。内部構造を改造するサーキットベンディングの思想も取り入れ、ファームウェアのオープン化を通じてユーザーが独自モデルの改造や追加ロードを可能にする計画だ。 キックスタートキャンペーンの初期出資額は675ドルで、正規発売予想価格の850~900ドルから30%の割引率となっている。限定生産となる第一弾の供給により、Thoughtful ThingsはAI音声処理の限界を検証する実験的サウンドデザインの市場に参入する。ローカル処理によるオフライン動作とオープンアーキテクチャが特徴。本機は、クリエイターに従来のAI音楽生成の枠を超えた新しい音響表現の検証ツールを提供することになる。

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