エアインディア、RTSのAI搭載システムで貨物収益管理と価格戦略を刷新
インドを代表する国際航空会社・エア・インディアは、貨物部門の収益管理と価格戦略の変革に向けて、リベント・テクノロジー・サービス(RTS)と技術提携を結んだ。RTSは、人工知能(AI)と機械学習(ML)を活用した次世代貨物収益管理プラットフォーム「Velocity」と、市場変動に迅速に対応する動的価格設定エンジン「AcceleRate」を導入する。この取り組みは、エア・インディアが国際貨物市場で再び競争力を高めるための重要な一環であり、デジタルファースト戦略と拡大するネットワークを支えるものだ。 エア・インディアの商業責任者、ニプン・アガルワル氏は、「データ駆動型で顧客中心のビジネスに変革する中で、専門知識と技術力の両方を兼ね備えたパートナーと協業できることを喜ばしく思う」と述べ、RTSのAI技術が迅速かつ柔軟な意思決定を可能にすると強調した。 Velocityは、需要予測の精度向上、過剰予約の自動判断、ルート・商品・顧客セグメントごとの収益最大化を実現。モジュール式設計により、キャパシティ管理や在庫制御、出発地・目的地(O&D)最適化を統合的に支援する。一方、AcceleRateはリアルタイムの市場動向や顧客行動データを分析し、最適な価格帯を提案。営業・価格チームが迅速かつ一貫性のある判断を下せるよう支援する。 RTSは米テキサス州ダラスを拠点とするグローバル企業で、15年以上にわたり航空・貨物業界向けの収益管理・価格戦略ソリューションを提供。同社のマネジメント陣は、エア・インディアとの提携を「貨物収益最適化分野における市場リーダーシップの証」と評価。実装は即日開始予定で、段階的な導入を進め、システムと組織との円滑な統合を図る。 エア・インディアは2022年にタタ・サンズに再帰属後、5年間の変革プログラム「Vihaan.AI」を推進。2023年には世界最大規模の新機材発注(470機)を実施。2024年にはエア・アジア・インディアとビスタラをそれぞれエア・インディア・エクスプレスおよびエア・インディアに統合。南アジア最大の航空訓練校を開校し、2025年には新飛行学校、2026年には新グリーンフィールド整備基地の稼働が予定されている。こうした変革を通じ、エア・インディアは「インドの心を持つ世界クラスの国際航空会社」を目指している。
