英国のAIクラウド事業者数が倍増、「主権AI」戦略が着実に成果を上げ始めている
昨年ロンドンで開催されたTech Weekで、エンビディアの創業者兼CEOであるジェンセン・ファンはイギリスのスーナク首相と共演し、イギリスが単なるAIの利用者ではなく「AI製造国」になると発表した。それから一年後、イギリスではAIインフラストラクチャ、スタートアップ企業、および企業向けアプリケーションにおいて実質的な進展が見られるようになっている。 国内のAIクラウドサービスプロバイダー建設計画は過去1年間で倍増した。NebiusはロンドンにAI研究開発ハブを設立し、総出力容量が約65メガワットとなる3つの先進的なAIインフラを整備すると発表している。また、CoreWeaveは政府主導のAI成長ゾーンに進出し、BTとNscaleも既存の3か所での主権AIデータセンター構築を予定している。 世界最高性能のコンピュータの一つであるコアエンジン「Isambard-AI」には、5400個のエンビディア製GH200 Grace Hopperスーパーチップを搭載しており、ゼロカーボン電力によって稼働している。主権AIファンドは複数の国内企業をサポートしており、Cosineは主権AIプログラミングプラットフォームを構築し、Cursiveは自己進化型システムを開発中だ。さらにDoublewordは推論コストを90~95%削減することに成功し、Prima Menteはアルツハイマー病の研究におけるAI活用を推進している。 エンビディアはイギリスのスタートアップエコシステムに対し20億ポンドを投資しており、「NVIDIA Inception」プログラムに参加する企業の数は50%増加した。現在、イギリスの開発者は20万人を超えている。企業向けのAI導入はパイロット段階から本格的な運用フェーズへ移行しつつあり、Apianは2つのNHS病院向けにデジタルツインを構築し、Deliverance AIはエージェントの大規模展開を促進している。これにより、イギリスにおけるAIリーダーシップの実現が急速に進んでいる。
