ビル・ゲイツ、「AIバブルはドットコムバブルに似ている」
ビル・ゲイツ氏は、現在の人工知能(AI)ブームが1990年代末から2000年代初頭のドットコムバブルと類似していると指摘した。米CNBCの「Squawk Box」に登場したゲイツ氏は、AI投資の多くが「失敗に終わる」と明言。彼は、17世紀のオランダで起きた「チューリップ・マニア」のような単なる投機的バブルとは異なり、AIの価値は本質的に高いとしながらも、過熱した投資が続くリスクを警鐘している。 「最終的に、世界は大きく変わった。成功した企業もあったが、多くの会社は模倣にとどまり、資金を無駄に消費して消えていった」と語る。同氏は、AIの技術的インパクトを「人生で見た中で最も大きな技術的進歩」と評価。インターネットの創出が長期的に社会に莫大な価値をもたらしたように、AIも同様の影響をもたらす可能性があるとしながらも、その過程で「過熱」が生じていると分析した。 「一部の企業は、この投資が正当だったと後悔しないだろう。しかし、電力コストが高すぎて持続不可能なデータセンターを構築した企業も出てくるだろう」とも述べ、過剰な設備投資のリスクを指摘した。 近年、AIブームに対する懸念は高まっており、OpenAIのサム・アルバートンCEOも投資家たちの過剰な期待に警鐘を鳴らしている。一方で、AIの変革的潜在力に賛同する声も根強い。ゲイツ氏の見解は、技術の真の価値と市場の過熱の間にあるバランスを、冷静に捉えるための重要な視点を提供している。
