NVIDIA、 RubinプラットフォームとAlpamayoでAI自動運転の未来を提示|CES2026で全スタックAI戦略を発表
NVIDIAのジェンセン・ファンCEOは、CES 2026の開幕式で「AIはあらゆる分野、あらゆるデバイスに広がりつつある」と宣言。AIと加速型コンピューティングの進化により、過去10年間の約10兆ドル規模の計算インフラが刷新されつつあると述べた。同社は、AIの規模拡大に向けた新基盤として、6チップ構成の極限共同設計プラットフォーム「Rubin」の量産を発表。これは、ブラックウェルアーキテクチャの後継となるもので、チップからネットワーク、ストレージ、ソフトウェアまでを統合的に設計し、学習・推論のコストを10分の1に削減する。また、AIに特化したKVキャッシュストレージ「Inference Context Memory Storage Platform」を導入し、長文推論性能を5倍向上させた。 さらに、AIの民主化を推進するため、NVIDIAが自社スーパーコンピュータで学習した「オープンモデル」の拡充を発表。6つの分野に特化したモデル群を提供:医療(Clara)、気候科学(Earth-2)、推論・マルチモーダルAI(Nemotron)、ロボティクス・シミュレーション(Cosmos)、体現型AI(GR00T)、自動運転(Alpamayo)。特にAlpamayoは、センサ入力からアクションまでを推論する、レベル4自動運転に向けたオープンモデルで、Mercedes-Benz CLAが初の搭載車両として2026年中に米国で登場。同車両はEuroNCAPの5つ星安全評価を取得済み。 AIの実世界への展開も加速。DGX Sparkデスクトップスーパーコンピュータ上でローカル実行されるAIエージェントと、Reachy Miniロボットの連携デモを披露。Hugging Faceモデルと組み合わせ、物理的な協働が可能になった。また、Siemensとの提携拡大により、設計・シミュレーションから製造までをAIで統合。製造工場が「巨大なロボット」になる未来を描いた。 ファンCEOは「AIの未来はスーパーコンピュータだけでなく、個人のデスクトップにもある」と強調。企業としての役割は、全スタックを最適化して開発者や企業が革新的なアプリケーションを創出できる環境を提供することだと語った。AIは今、世界中で開発者、企業、国が共に未来を築くための基盤へと進化している。
